9月3日、まずは名古屋大学へ。
名古屋大学は、学際融合や先端技術、産学連携に強みを持ち、国際的研究と人材育成でも高い実績を誇る大学です。
東海国立大学機構 松尾機構長、名古屋大学 杉山総長、佐宗副総長、寺門事務局長とランチミーティング。
約1時間、科学技術を中心に幅広く意見交換。大学の運営や研究環境、産官学連携には課題が多くありますが、「少子高齢化をチャンスに」との前向きなお言葉は印象的。確かに、以前、海外視察で保健省の幹部の方と意見交換をした際、日本の地域包括ケアシステムや介護ロボットなどに大きな関心を持たれていました。
先生方のお話から学ぶことが多く、後で必死に書き留めました。
とても貴重で楽しい時間でした!ありがとうございました。
名古屋大学では、NIC(National Innovation Complex)館に移動。
佐宗副総裁と宇治原センター長から、起業家育成プロジェクト「Tongali」とディープテック・イノベーションセンターでのアントレプレナーシップ教育についての話を。Tongaliは、2015年度に東海地区の国立5大学(名古屋大学・豊橋技術科学大学・名古屋工業大学・岐阜大学・三重大学)で開始した起業家育成プロジェクト。現在27大学が参加。
起業教育やビジネスコンテストを通じて学生や研究者の挑戦を後押ししています。

Dセンターは、名古屋大学の学生向けに、学士課程から博士後期課程まで階層的に、大規模かつ学際的なアントレプレナーシップ教育を提供するための研究教育拠点として、2023年に開設。講義内容も魅力的。弁護士でもイノベーションを起こせるって、私もその授業、受けてみたい!と、興味深い内容が目白押し。今度は実際の教育の様子を視察させていただきたい。

アントレプレナーシップ教育は、起業家精神を育む教育で、課題解決力や創造力、リーダーシップなどを養い、新しい価値を創出する人材の育成を目指します。先生方、ありがとうございました!
次は未来エレクトロニクス集積研究センターへ。 (Center for Integrated Research of Future Electronics(CIRFE;シルフェ))
ノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授がセンター長をなさっています。須田淳教授と一緒にご案内下さいました。緊張してうかがいましたが、両先生になんとも和やかな雰囲気をお作りいただきました。本当にありがとうございます。

Dセンター長宇治原先生も急遽ご同席くださいました(広いので先生は自転車で移動。駅前の医科歯科、正門外の早稲ローで育った私には広いキャンパスは常に憧れです) CIRFEは、省エネ社会・高速通信・高性能機器を支える次世代パワー半導体として期待されるGaN(窒化ガリウム)研究拠点として、平成27年10月に設立。
クリーンルーム実験棟もご案内いただきました。半導体製造では微粒子が欠陥の原因となるため、清浄なクリーンルーム環境が必要不可欠です。産学官による設備共用の新たなあり方も構築して下さっています。


天野先生のご提案で壁を取り払った、従来の研究室とは全く異なる環境も素敵。開放された自由な環境から、イノベーションが生まれるのですね。
天野先生、須田先生をはじめセンターの皆さま、ありがとうございました!
愛知県が設立した日本最大級のスタートアップ支援拠点 『STATION Ai』へ。 STATION Aiは、起業家に対し資金調達、メンタリング、オフィス提供など多面的な支援を実施。国内の大学・企業・自治体と連携するだけでなく、海外のスタートアップ支援機関や投資家とも連携し、グローバル展開を視野に入れたイノベーションの創出と人材育成を推進。その後、ナゴヤイノベーターズガレージへ。中部経済連合会と名古屋市がタッグを組んで設立した会員制のイノベーションハブです。こんなところが近くにあったら、よいなと思う素敵な空間でした。


最後は、なごのキャンパス。 閉校となった小学校をリノベーションして生まれたインキュベーション施設。スタートアップ、ベンチャー企業を中心に多くの企業が入居。「ひらく、まぜる、うまれる」がコンセプト。盛りだくさんの名古屋市の科技イノベ視察でした。皆さま、ありがとうございました!

