産業技術総合研究所視察 Part2

セルフケア実装研究センターへ。
ロボット技術を導入した遠隔医療技術の研究では、超音波検査を行うロボットを開発中。
エコー検査は、非侵襲でリアルタイムに体内の構造を観察できますが、一定程度、実施者の経験・能力に画像の質や診断の正確性が左右されるところがあります。精度を上げるために様々な工夫がなされていました。

重症腎不全患者に使用するECMOの改良研究も継続的に行われています。
コロナ流行時にも重要だったエクモ。命を助けるための人工肺と人工心臓のような機械。体の外で血液に酸素を加え、二酸化炭素を取り除き、再び体内に戻します。血液をきれいにして戻すとい。うことですね。これにより、肺や心臓を休ませ、回復する時間を稼げます。

ただリスクの1つが血栓塞栓症。血液が人工回路内で凝固し、血栓が形成されることがあります。これが機械を詰まらせたりすると大変なことに。私たち看護師も血栓の形成を注意深く観察していますね。

産総研では、血栓ができにくいポンプの開発をしています。既に製品化されたところからさらに改善中。
どちらも医療現場の課題を解決する重要な技術です。日々の研究努力に感謝。

産総研は、日本の科学技術力を支えるとともに、例えば品質の評価やその前提ともなる国際標準分野をリードするなど、民間だけではできない分野を支え、国内産業を支援し、国際競争力強化のため重要な役割を担っています。今回の視察で、そのことがよくわかりました。ご対応下さった皆さま、ありがとうございました。

この取組みを国民の皆さまにしっかりと発信していくことも重要です。出前授業や常設展示施設見学なども行なっておりますので、皆さま、よろしくお願い致します!

産総研 出前授業「科学講座・実験教室」
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