安倍晋三先生のご訃報にふれ、この悲しさ、憤り、そして喪失感をどう言葉に表すべきか、考えがまとまっておりません。
「頑張ってるね。」「このまま最後まで頑張って。」と、7月7日の夕方、西宮ガーデンズで私にそうお声がけくださった安倍晋三先生のお言葉は、体力も尽きかけていた私の背中を押してくださるものでした。
その温かいお言葉、先生の笑顔を思い出せば出すほど、深い悲しみが波のように押し寄せてきます。
先生は、意見や信条の違いを乗り越え、異なる意見を持つ方と同じ高さで、同じ目線で、皆さんのすぐ手が届く距離で、国の将来像や政策を訴えようとしました。私は、今回の行為は、そのような距離の近さを、必死に訴えかけている最中を狙った、もっとも非難されるべき卑劣で卑怯な暴力だと思います。
明日の活動をどうすべきか悩みました。
しかし、先生は、私に「このまま最後まで頑張って。」とお声がけくださいました。明日、私が皆さまに声を届けなかったら、きっと「頑張れって言ったじゃない。」とお叱りを受けてしまう。そう心を奮い立たせて、もう一日頑張りたいと思います。
今回の事件では、現場では救護班としてその場に居合わせた看護連盟の方々が混乱の中、必死に救護に当たってくださいました。
また、奈良県立医科大学附属病院の救急医療チームの皆様は、困難な状況の中、一縷の望みを信じて力を尽くしてくださいました。心より感謝を申し上げます。
明日、私は、このような非常時にも、心を奮い立たせて専門性を発揮する看護職をはじめとする医療者の皆様のために働かせていただきたい、その決意をお伝えしたいと思います。