自民党青年局で台湾訪問

5/20に任期満了する蔡英文総統、新しく就任なさる頼清徳次期総統に表敬。

蔡英文総統への表敬は2度目。前回より大変穏やかな表情をされていたことが印象的でした。担われてきた職責の重さは私には想像がつかないものですが、そのお顔からいかに労苦に尽きないものであったが察せられました。
懇談の終わりに、女性政治家の偉大なロールモデルでもある総統に、ぜひそのご経験などを日本でも多くの人に話していただきたいとお願いしました。

頼清徳次期総統は政治家になる前は医師。日本の看護職を取り巻く課題にも関心をお持ちいただき、意見交換。台湾での産業看護職の活動や法律についてもお教えいただきました。 日本以外の国の状況や制度を学ぶことで、みえてくる課題もあります。

自民党青年局との長年の繋がりを重視し、この時期に訪問をお受けいただいたことに心から感謝致します。

台湾は孫文が政府に権力が集中するのを防ぐために唱えた五権分立(行政、立法、監察、司法、考試)。
今回は、日本の国会にあたる立法院の韓國瑜院長、行政院の鄭麗君次期行政副院長、外交部の呉釗燮外交部長、林佳龍時期外交部長に面会。

行政院の鄭麗君次期行政副院長とは、地域包括ケアシステムと地域医療のDX化について意見交換。日本と同じ少子高齢化の課題を抱える台湾。日本の地域包括ケアシステムを参考に今後の制度を検討しているようです。

今回の台湾では、青年団体「救国団」や台湾の経済団体「三三会青年会」との交流も行いました。救国団の皆さまには空港にもお越しいただき、温かな歓迎をいただきました。今回、JC日台友好の会の麻生前会頭、中島元会頭とご一緒させていただきましたが、日台の経済面での交流という意味では、三三会の皆さまとの意見交換は大変重要なものです。

台湾民主化の父である李登輝元総統のお墓参りにもうかがいました。
視察は、台北市の小学校の防災教育と烏山頭ダム。日本人の八田與一さんがこのダムを作り、台湾農業の振興に貢献されました。

今回の滞在では、朱立倫国民党主席、柯文哲台湾民衆党主席にもそれぞれ面会させていただきました。
今年1月の立法委員選挙では、定数113議席のうち、国民党が議席をのばし、52議席で第1党に。民進党は51議席で単独過半数を獲得できず。民衆党は8議席。
総統選は与党・民進党の頼清徳さん・蕭美琴さんのペアでしたので、難しい政権運営になると言われています。

国民党の皆さまとは若者の政治参加について、民衆党の皆さまとは歴史の浅い政党の国民への浸透や政治的な立ち位置のあり方について意見交換。
そのほか、台南市長、台北市長のほか、多くの議員の皆様にお目にかかりました。意見交換の内容は、外交・安全保障、社会保障、女性活躍、選挙制度、観光など多岐に渡りました。

今回の訪台にご協力下さったすべての皆様に心から感謝申し上げます。