午後はFafen Health Centerに訪問。
ヘルスポストで対応しきれない住民がいると、予防的活動から治療まで対応できるヘルスセンターが担います。
このヘルスセンターでは3つのヘルスポストをカバーしており、母子保健や予防接種拡大プログラム、そしてGlobal Fund支援による感染症の診断・治療などを推進。
ここには産科医と助産師が常駐し出産や手術にも対応しており、一部病院の機能も担っていました。
しかし、場所によって医療設備は異なり、手術室があるヘルスセンターは珍しく、その地域特性に合わせて各ヘルスセンターは必要な医療設備を整えてきた背景があるようです。医師の話では、現在ICU相当の部屋の準備を進めているとのこと。
独自の用紙を用いて来訪者をトリアージし、ハイリスクの母子や薬剤耐性がある結核の場合は病院に送るという話でしたが、ヘルスポストとヘルスセンターの間の情報共有や連携は壁ポケットが活用され、連絡係がおり、週1回程度双方がコミュニケーションをはかれるような工夫がされていました。
スピード感や正確性の点で課題を感じ、保健大臣が進めたいデジタル化の実現にはまだまだギャップが大きそう。
さらに、ヘルスポストよりも高度な対応をする役割がヘルスセンターにはありますが、地域によってはアクセスの問題もあり、最初からヘルスセンターに行く住民も。
予防接種はGaviの支援を通じて実施されていました。
この日は、首都を離れ、広大なアフリカの大地を実感するとともに、保健医療人材の不足の現状、ワクチン・医薬品をコミュニティの末端の保健施設まで届ける困難さを実感しました。