8月25日はこども家庭庁の視察。
先日の全国青年市長会との交流会をきっかけに実現した視察です。
午前は宮城県白石市。
山田裕一市長と半沢教育長、市役所の皆さまのお力で、積極的にこども政策に取り組まれています。
山田市長にご挨拶後、まずは医療的ケア児へ対応してくださっている白石市北保育園へ。
村上副市長から、医療的ケア児支援やこども誰でも通園制度の課題と要望などをうかがったのち子どもたちのもとへ。とにかく元気で癒されました。医療的ケアが必要なお子さんも集団生活の中で楽しそう。刺激を受けしっかり成長されているように見えました。医ケア児支援を実際に行う看護師さんとも意見交換。専門性を持ちながら地域で活動して下さり感謝。



次は、学びの多様化学校の白石きぼう学園へ。
不登校となったお子さんたちの居場所となる大切な学びの多様化学校です。コンセプトは「学校らしくない学校」 学び直しの時間や授業中にクールダウンの時間があったり。年中行事も学校が設けるものは最低限。子どもたちが主体的に活動します。
子どもたちに話を聞くと、「楽器がやりたい」とか「文化祭みたいなものを開催したい」と、やってみたいことが沢山。勉強も自分のペースでしっかり考えるので、学びも多そうです。
子どもたちが「今日は頭をいっぱい使った~」と言いながら帰っていくというエピソードも微笑ましい。この年齢の時に、習ったり覚えたりはしたけれど、そこまで考えたかしら?と過去を思い返してしまいました。
最近は修学旅行も開催されている年があるようです。
子どもたちのペースで、子どもたちの意見を聞きながら教育を行うことで、結局は、通常の学校と同じイベントが行われたり、学力も維持されていて。その中で、他の学校に通えなくなった子どもたちが「この学校があってよかった~」と話しているお顔をみると、色々考えさせられました。


教職員の人数、様々な条件や環境が違いますので、他の学校と単純に比較はできませんが、本当に学びの多い訪問。
お話を聞かせてくださったお子さんたち、校長の我妻先生、学校を作った思いなどをお伝えくださった半沢教育長、学校関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
午後は、いざ戸田市へ!
戸田市では、こども政策について説明を受け、意見交換。
冒頭、菅原文仁市長からご挨拶。自治体でこども政策に取組む意気込みとこ家庁への「難関突破」のエールをいただきました。
テーマは、
①とだの保育の質・魅力向上プジェクト
②戸田市こども・若者総合サイト(仮称)
③とだ産後エール事業について。


①とだの保育の質・魅力向上プロジェクトでは、園を超えた質向上の取組みのほか、社会の中で保育園をどのように位置づけるか等様々な議論がなされていました。
②戸田市こども・若者総合サイト(仮称)は12月公開予定。 素晴らしい取組みです。最近、私も若者支援の超党派の議連づくりに取り組んでいますが、戸田市も今後の課題として「若者支援の方向性」をあげられていました。国と地方で協働し、こどもとともに「若者」支援にしっかりと取り組んでいきたいと思います。
③とだ産後エール事業は、国の産後ケア事業に上乗せして取り組んで下さっています。
産後ケアは、市町村が、出産後1年以内の母子に対して心身のケアや育児のサポート等を行い、産後も安心して子育てができるよう支援する事業です。産後のメンタルヘルスへの対応のためにも非常に重要。戸田市に取組みに感謝し、事業の効果等国への情報提供をお願いしました。
後半は、戸田市立児童センター「こどもの国」へ。
子どもにとって、『あったらいいな』が全てそろった児童館。保育園と学童も併設。子どもへの思いが詰まった様々な設備がありました。
朝の9時~夜の9時まで。子どもたちの大切な居場所となっていました。子どもの健やかな育ちのためには必要な施設です。


戸田市が積極的な取組みはよく耳にしていたしたが、実際にその現場で見聞きができ大変勉強になりました。このような国と地方の交流を引き続き続けていく必要性も強く感じます。
皆さま、ありがとうございました。