つくばにある国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)へ。
先日まで内閣府にいらした徳増産総研理事兼経営企画本部長にご案内いただきました。
まずは、概要説明。その後、量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)へ。堀部副センター長にご説明いただきました。

量子技術とAIの融合による先端技術開発と社会実装を推進し、産業創出・国際連携・標準化を通じて世界一の量子拠点を目指します。
積極的に多様な人材・企業等や情報・知識の集積に取組んで下さっていて、様々な社会課題解決のため、今後の期待が大きい施設です。
真剣にお話を伺うと、どうも怖い顔になりますね。


G-QuATで、超伝導量子コンピュータを見せていただいた後、先端触媒拠点へ。
マテリアル・プロセスイノベーション(MPI)プラットフォーム「先端触媒拠点」。
少しでも化学実験を経験した人たちにはたまらない場だと思います。私も少し興奮。
まずは、機能性化学品の自動連続生産。
一定量の原料を投入し、所定の処理を行った後、生成物を取り出してから次の処理を行う、いわば1回ずつ行う「バッチ式」から、連続生産へ。連続生産は、自動化、省人化をしやすい手法。自動連続生産設備は皆さんの努力で少しずつ小さく(写真の四角の機器)、将来的にはトラック等でこの設備を運び、被災地などで薬の生産も可能になります。



次は、触媒自動合成装置。
計算を使った予測に加えて、触媒の自動合成、性能評価、物性測定を高速化・自動化することで、触媒開発に必要な実験の高生産性を実現。大量の実験データを短時間で取得し、データに基づいた触媒設計ができるようになります。これまでに比べて触媒開発のスピードが大幅に向上。
手作業で行う作業もよいですが、この分野も新たな時代に突入しているように感じました。
AI for Scienceとは言いますが、実際に現場をみるとその必要性がよくわかります。